#
by 1974petercat
| 2019-05-29 14:14
プロット11/
その女性Mとは、男鹿半島の一番高い山「真山」の麓のアケボノ集落で遭遇した。彼女は高校の制服のような身なりだったが、ずいぶんと大人びた雰囲気だった。アケボノ集落は大きな谷の奥にあり、他の集落とは遠く離れた位置にあった。ロシア文学の研究者・Kはここが流れ着いたフィンランドの民の隠れ里ではないかと推理した。
プロット12/
ヨハンの書き残した自伝から類推すると、男鹿のなまはげはこの地に漂着したフィンランド人の末裔の事だったのか?しかし、伝説の多くは真山の反対側にある五社堂に由来するものだ。男鹿の市役所や図書館で調べても、見るべき資料は皆無だった。
プロット13/
これといった成果を上げることができず、Kの男鹿訪問は四度目を迎えていた。Mとはその後一度も会うことが出来ず、地元でいくら聞いてみても彼女の存在すら否定される始末だった。アケボノ集落全体でなにか共通の秘密を隠しているのではないか?
プロット14/
五度目の男鹿訪問。これで何らかの手がかりが掴めなければ、「遊びは終わり」と考えながら、Kは五社堂の石段をのぼり、修復された社殿にたどり着いた。そしてそこで、Sと遭遇する。
Sは、ソウルからこの地を訪れてきた考古学者だった。彼女の父も高名な考古学者で、父の残した未解読の古文書の謎解きのために男鹿に来ていた。
#
by 1974petercat
| 2015-11-28 12:54
| その他
#
by 1974petercat
| 2014-12-23 13:39
| その他